患者さんエピソード~ありがとうのおすもうさん~
「○○さんがやってくれた足のマッサージのおかげで、びっくりする位むくみがとれたんだ。妻も見て驚いていたよ! ありがとう!!」
そう喜びながらKさんは、私に手の平サイズのおすもうさんの木彫りの人形をプレゼントしてくれました。
そのおすもうさんの人形はにっこりと微笑んでいて、まるでKさんみたい。
Kさんの両足は治療やがんの影響でパンパンでした。
浮腫のせいで足が痛くて眠れないほどと伝えてくれました。
ある日の夜勤明け。
Kさんに帰りの挨拶をすると、
「前にリンパの専門のナースさんにやってもらったマッサージが気持ちよくて……。もうこの足じゃ、そこにも行けないな」
と、聞かせてくれました。
Kさんに楽になってもらいたくて、その日は1時間ほどマッサージをしました。
保湿クリームを使い、おしゃべりしながらの実施です。
すっきりした足を見て、スタスタ歩いてみせてくれるKさん。
その晩は痛みなく、ぐっすり眠れたようです。
看護は、手と目で“看”と書きます。
痛みは薬だけではなく、看護師の手や温もりや声がけで癒すことができるのだ。と、感じました。
そんな私は、今、整体師としても活動しています。
“足”に辛さがある方のケアをするときは、ふと、Kさんや、Kさんからいただいたおすもうさんの人形の優しい笑顔が目に浮かびます。
がんとその治療で足がむくんだKさんと、丁寧なマッサージで和らげた投稿者さん。
お二人の優しさが伝わってくるエピソードです。
投稿者さんは、現在は整体師としても活躍されてるとのこと。このエピソードもきっかけの一つだったのかもしれませんね♪